お客様の声

升澤 圭一郎さん 前編

(慶応義塾大学 体育会ハンドボール部)

 

慶應義塾大学4年生、体育会ハンドボール部主将としてチームを牽引。

 

1996年11月18日福井県生まれ。

10歳(小学4年)から地元のクラブでハンドボールを始め、強豪の北陸高校で選抜・インターハイ・国体の3大大会に出場。

 

独自考案したゴールキーパーのトレーニング手法「ますトレ」で日本中のゴールキーパーを守護神にする為に、47都道府県行脚プロジェクトを敢行中!  



ハンドボール界のインフルエンサーとして、多方面で活躍中の升澤 圭一朗さんにアスリート専用遺伝子検査イデンシル「アスリート」と、その後にスポーツ遺伝子カウンセリングを受けて頂きました!

 

カウンセリングの一部をお届けいたします。

 

(セルズケア株式会社 ※以下ーー)本日は全国行脚の直前にも関わらず、お時間を頂きありがとうございます!

よろしくお願いします、スポーツ遺伝子検査の結果をとても楽しみにしていました!

ーー 検査結果と記入頂いた生活習慣のアンケートを基に、カウンセリングを始めますね。

 

 

 

 

はじめに

ーー スポーツでは多種多様な要因がパフォーマンスに影響しており、生涯変わらない遺伝的要素もその一部です。

 

 今回の検査は、スポーツ遺伝学の第一人者が最新の科学的根拠に基づき、その遺伝的要素の一部を明らかにするものです。

 

 この結果が即、特定のスポーツに向いている・向いていないの判断に直結するものではありません。ただ、個々の体質を知って効率よくトレーニングする事はパフォーマンス向上への近道です。

 

 従来の体組成等の情報に遺伝子の要素も加わってきた、とその様な観点からご参考にしていただければと思います。

わかりました。

ーー 生活習慣はさすがトップクラスのアスリートだけあって、全体的にとても気をつけていらっしゃていて素晴らしいですね!

 

 それではまずは筋繊維から始めたいと思います。

 

 

 

 

 

筋繊維について

ーー 複数の遺伝子を検査した結果、遅筋がつきやすいタイプでした。

これは意外でした。自分では速筋タイプかと思っていました。

※速筋タイプ・遅筋タイプの違いについて

上図は筋繊維の断面で、赤色が遅筋・ピンク色が速筋を表している。
 
遅筋は継続的に力を発揮する事ができる反面、瞬発的な力を出す事ができない。
逆に、

速筋は瞬発的に力を発揮する事ができる反面、継続的に力を出す事ができない。
 
●分かりやすい例
カツオやマグロなどは身が赤く(遅筋が多い)遠距離を泳ぐ魚で持久力がある。
逆に、
マダイやヒラメなどは身が白く(速筋が多い)獲物を狙う際や襲われた時に、一瞬の瞬発力で動く事ができる。
 
人間も速筋・遅筋の割合に個人差があり、遅筋タイプ・中間タイプ・速筋タイプに分かれる。 
これを遺伝子検査で調べる事ができる。

「イデンシル」ではスポーツ遺伝子検査で良く用いられる遺伝子ACTN3の他、複数の筋繊維に関わる遺伝子を用い判定精度を高めている。

 

 

ーー また、トレーニングによって筋肥大しやすいタイプでもあります。

 

 基本的に繰り返す持続的な動作が得意ですが、トレーニング次第で瞬間的に強い力も出すことができる、という事です。その為、速筋タイプだと感じられたのかもしれません。

なるほど。

ーー はい。ただ、遅筋が多い体質は必ずしもデメリットではありません。

 

 例えば、速筋は年と共に萎縮しやすい一方、遅筋繊維は萎縮し辛い特性があります。その為、遅筋タイプの有利な点として長く競技生活を続けられる可能性があります。

 

 また、遅筋が優位なタイプの人はメタボリックシンドロームに比較的なりにくい、とも言われています。

意外なメリットもあるんですね。

ーー そうなんです。それから神経伝達がスムーズで、新しい動作を取り入れやすい体質です。

確かに…!自分でいうのも何ですが、新しい動きはすぐにできちゃう系ですね(笑)

ーー 頂いたアンケートでは、たんぱく質や脂質の1日の摂取量を細かく意識され、プロテイン・アミノ酸のサプリメントも摂取していて、生活習慣は全く問題ありませんね。

 

 別紙に升澤さんの体質に適した筋繊維ケアを細かく記載しているので是非参考になさって下さい。

ありがとうございます。

 

 

 

血管の収縮・弛緩

ーー 血管が収縮しやすい体質です。

 

 血管が収縮して過度に細くなると体の組織に酸素を運びにくく疲労物質がたまりやすくなりますが、逆に瞬間的な力を出しやすい、という両面があります。

ハンドボールの前は水泳をやっていたのですが、短距離が得意で、どちらかと言えば持久系ではなく瞬発系だと思っていました。練習の後半はとてもきつかったのを覚えています。

これはどの様に捉えればいいですか?

ーー 升澤さんは遅筋タイプで持久力はある方ですが、血管収縮しやすく、練習の後半になると必要な酸素や栄養が組織に循環し辛い体質でもあったことが原因の1つとして考えられます。

 

 マッサージやストレッチ等で血流を促す等、血管のケアをより意識してトレーニングを積めば、水泳でも長い時間ハードな運動が出来る様になったのではないかと思われます。

 

なるほど。

ーー 食事面の対策としては、水分を意識してしっかり摂ったり、オメガ3系脂肪酸やカリウム、野菜や果物に豊富に含まれる抗酸化物質のポリフェノール等が含まれるものを気にかけていただければと思います。
 

 別紙に升澤さん向けの食事・体のケアのアドバイス詳細を作成していますので、ぜひご参考になさって下さい。

血管がさびてダメージを受けない様に心がけるべき、という事ですね。

ーー そうですね。血管の収縮自体は生体に必要な機能で決して悪い事ではありません。

 

 ただ、ハンドボールは比較的長時間プレーし持久力が必要な競技の為、過度の血管収縮予防に普段から気をつけていただければと思います。

わかりました。

遅筋タイプ×血管収縮タイプ(※)という事ですね。他のアスリートが気になりますが、自分と同じようなタイプの方は結構いらっしゃるのですか?

(※)基本的には繰り返す動作が得意で、瞬間的に強い力も出せるタイプ

ーー はい、その様なトップアスリートの方は沢山いらっしゃいました。

 

 スポーツは様々な要因が絡んでくる事もあり、今回の遺伝子検査の結果で単純に瞬発系・持久系どちらの競技に向いていると断定はできませんが、ご自分の体質を意識して日々効率的なトレーニングや食事・ケアの積み重ねを行う事が競技力向上への近道です。

何事も効率的に行う事は重要ですね!

中編へ続きます

 

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