お客様の声

升澤 圭一郎さん 後編

(慶応義塾大学 体育会ハンドボール部)

 

慶應義塾大学4年生、体育会ハンドボール部主将としてチームを牽引。

 

1996年11月18日福井県生まれ。

10歳(小学4年)から地元のクラブでハンドボールを始め、強豪の北陸高校で選抜・インターハイ・国体の3大大会に出場。

 

独自考案したゴールキーパーのトレーニング手法「ますトレ」で日本中のゴールキーパーを守護神にする為に、47都道府県行脚プロジェクトを敢行中!  



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体脂肪のつきやすさ

ーーー 体脂肪は全般的につきやすい体質ですね。

つきやすいと思います、気をつけないと…!

ーー 過食傾向もある体質です。

満腹中枢に関わっていますか?

ーー その通りです!

よく噛んでも、満腹中枢が満たされにくい、という事ですよね。当てはまっています。

自分、小4まで相当ぽっちゃり体型だったんですよ。

ーー そうなんですか!升澤さんの今の筋肉質な逆三角形の体型からは全く想像できないですね。

両親が共働きで、家に帰ったら誰もいないので、アイスやお菓子を食べながらずっとゲームをしていました。

そしたらいつの間にかそうなってしまいました(笑)

ーー そういう場合、レコーディングダイエット(※食事をメモや写真で記録する)と効果が出やすいと思います。

 

 後々で実際に食べた量や内容を見てみると、意外に食べ過ぎていた、とか、食事内容に気をつけているようで出来ていなかった、等の気づきをきっかけに過食を予防できる方は多いです。

なるほど。

ーー また、脂肪がつきやすく、さらに代謝されにくい脂肪がつきやすい体質です。

残念ですね(笑)

でも本当にその通りです(笑)

ーー 見た目からは全くそう感じないのですが、何か努力されているのですか?

はい、食事にとても気をつけています。

食事に対する体の反応が良くて、糖質や脂肪の量がちょっと増えるとすぐに体重に反映されるんです。自分の体で実験するのが楽しいんですよね(笑)

それで栄養について勉強するのが楽しくて、独学でやっていました。

ーー 自分の体に研究熱心な所はさすがトップクラスのアスリートですね!

 

 

 

 

睡眠の質・体内時計のリズム

ーー 睡眠の質・リズムは遺伝子、生活習慣ともにとても良い結果でした。朝は同じ時間に起きて、夜は同じ時間に眠れるタイプです。

 

 睡眠中に成長ホルモンが分泌される為、アスリートにとって質の良い睡眠はリカバリ面で重要です。また、早朝練習に対応したり場合によっては頻繁な海外移動による時差ぼけに対応する必要があるので、普段から体内時計を整える生活を心がける事が大切です。

これはとても当たっていますね。朝強いんですよ。

小さい頃から目覚まし時計無しで起きれてましたね。

小学生の頃は親から何も言われずとも夜は21時頃には寝て、朝は5時半頃に起きていました。

ーー そんなに早起きだったんですか!起きて何をされていたのですか?

ゲームですね(笑)

ーー さすが元ゲーマー、ゲームに対する執念が半端じゃなかったんですね(笑)

 

 

 

 

まとめ

全体的にアスリートには不向きな遺伝子という印象を持ちました(笑)

ーー それなのにアスリートとしてハンドボールでここまで結果を残されているのが本当にすごいと思いました。升澤さんの後天的な部分等、努力の現れだと思います。

そう言って頂けるのは自信になりますね!

ーー 意識付けや努力次第で、自分を大きく変える事が出来る、という事ですね。

 

 

 

 

 

スポーツと遺伝子検査の今後について

とても面白かったです!

思い返してみると、ハンドボールを始める前の自分は、遺伝子検査の結果がほぼ当てはまっていました。 ハンドボールがきっかけで大きく環境や意識が変わったんだと思います。

例えば、アスリート向きの食事を意識したり、ウェイトトレーニングを積極的にやって筋力をつけたりとか。

後天的な努力を認めてもらえたのは自信になりますね。

自分で「努力したんです」と言うのは感覚的にちょっと違うかなと思っていたのですが、今回の結果が出て、ちょっとは認めてあげても良いのかな、と思いました。

ーー 遺伝子は日進月歩で急速に研究が進んでいます。スポーツ分野での遺伝子検査は今後どの様に活かせそうだと思われましたか?

遺伝子は一生変わらないという事なので、子供の時に遺伝子検査を受ければその後の競技生活により活かしやすいと思います。

自分の体質を知ったうえで取り組むのは何事においてもアプローチが変わってくると思いますので。

ーー 子供ではパフォーマンス全体に占める遺伝的要素が大きい為、私達もジュニアアスリートにこそ活用してもらいたい、という気持ちで取り組んでいます。

 

 ハンドボールでは具体的にどの様に活かせそうでしょうか?

遺伝子型別にトレーニング内容を調整するのは効果的だと思います。

例えば、ハンドボールだとトレーニングはポジション毎のペアで行う事が多いのですが、ポジション毎に検査結果のフィードバックを行い、ポジション特性にあてはまらない選手に対して指導のアプローチを変えてみる等ができればいいですね。

怪我防止にはかなり活用できますね。筋肉や骨・軟骨・関節回りの故障のしやすさの情報は選手の他、チーム全体にとってもとても有益です。

それから個人的にリカバリはトレーニングと同じ位、重要だと感じています。疲労やストレスに関する体質が分かれば、リカバリの仕方に変化をつけれますね。

また、筋肉量が中々増えず悩んでいる選手は本当に多いので、そういう人へのアドバイスにも活用できると思います。

ーー 貴重なご意見、ありがとうございました。

 

 

 

 

おわりに

上記の他、骨・軟骨・関節の遺伝子について等、様々なアドバイスをさせていただきました。
 
「ますトレ」の46都道府県行脚の数日前にも関わらず快く私たちのインタビューに応じて下さった升澤さん。
 
ハンドボールへの熱い想いを交えながら、ご自身のこれまでのアスリート生活を振り返り、遺伝子を活用した未来のトレーニング像についても語っていただきました。
 
スポーツの知識が豊富な事はもちろん、健康全般にとても詳しく、終始落ち着きつつもユーモアも交えながら客観的にご自身について語られていたのが印象的でした。
 
卒業後も大きくご活躍されるだろうという印象をスタッフ一同持ちました。
 
取材・編集:セルズケア株式会社 スポーツ遺伝子カウンセリング事業部

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